昨日から始まった5泊6日のロライマ山トレッキングツアー。自分以外は全員英語がほとんど話せずスペイン語が標準言語状態のこのツアー、2日目の今日は
7:30AMごろキャンプ (標高1300m程か) を出発。7時間かけて歩き、14:00頃いよいよ断崖絶壁を目の前にしたベースキャンプ (標高1800m) 到着し、休息、宿泊。
というスケジュール。7時間歩くので、午後少しだけ歩いた昨日とは違い、本格的な行程となる。
ツアーの面々総勢18名
と、さてここで今日2日目の様子を書く前に、このツアーに参加している面々をご紹介したいと思う。ツアー参加者は僕を入れて11名 (うちベネズエラ人8人、コロンビア人2人そして日本人1人)、そしてその我々を案内・サポートしてくれるガイド・ポーターの方たち7名(!) だ。

みなだいたい20代中頃から40過ぎといったところ。実は自分以外の参加者10人のうち結構のやつらが家族・子供持ちである。昨日の冒頭でも少し触れたが、彼らはベネズエラの国内旅行として家族やカップルで車でツアー開始の町サンタ・エレナまでやってきており、奥さん子供はサンタ・エレナに残し (他の近場のサバンナツアーなどに行っているらしいが) 旦那のみがこのトレッキングに参加のようだ。
一番上のCheminは一番はじめに仲良くなったグラフィック・デザイナーで33歳。自分と同い年だ。Richardはその弟。JorgeとGinaのカップルはコロンビア人。Francesco, Jose, Malvin, TulioもCheminたちの友人。本当にみんなラテンのノリで最高に陽気だ。
KatyとNataryの女性二人組は、他の人たちとはツアーに参加してきた二人組。英語が多少話せたので、英語での通訳を時々お願いしたりすることになる。
ガイド・ポーターの人たちは、リーダーのJoseを筆頭に、Salim、Willson、Joaquin、PilotoそれにVannesa、Calminの女性2人も加わった合計7人のチーム。それぞれ、テント、食器や調理器具、食料などを分担して運んでおり、昨日も書いたがそれぞれが考えられないほど重い荷物を持って道中行動している。本当に「山の男(女)」という言葉がピッタリの人たちだ。(サンタ・エレナまでのドライブを同行したKendalも言っていたが、往々にして山への登頂の時には、彼ら地元のポーターは名前も紹介される事無く、いわゆる「影の存在」で終わってしまう事が多いらしい。今回は感謝の気持ちも含めてきちんと紹介させていただく)
さて本題のトレッキング2日目へ・・・
Day 2の夜明け
朝5:30ごろには自然と起床。昨日はウイスキーを飲んで夜空を見上げて以来、実は8時間ぐらい睡眠を取っているので全く疲れはない。星の写真を取ろうかとも思ったが、iPhoneで旅行記を書いているうちに寝てしまった。
朝6:30に朝食。朝食を食べながら、なにやら日本語が聞こえると思ったら、昨日山からおりてきたという日本人の人2人と会う。一人はトレッキングが趣味の会社員の方。全部テントなども持ってきたのにカラカス空港でlost baggageにあい2日ロス。エンジェルフォールには行けないかもとのこと。旅にはいろいろなハプニングがつきものだ・・・。「トレッキングは初心者なんです」と話すと、明日の断崖絶壁の登りはキツいかも!とのこと。玄人の人にそういわれると少しビビる。
7時ごろキャンプを出発。すぐに昨晩飲み水や洗濯でお世話になった"Rio Tek"を渡るが、水かさも高くなく、ひざ下を川にいれてすぐ渡れた。どうやらこの川が、よく色々な人のロライマ山ブログで読んだ「膝上まで水に浸かり流されそうになりながら渡りました!」という川らしい。後でポーターのSalimから教えてもらったが、最近は雨期にも関わらず雨量が少なく、川の水位も低いようだった。
教会!?!?
さて、川を渡ると・・・!?ええ? 突然教会のような建物が見えてきた。それもやたらと新しくモダンな感じの建物。
驚きつつも、人口の8割近くがカトリックなどキリスト教である事を考えると、山への道中の無事を祈るための宗教施設としては、キリスト教の教会はここにあって自然なのかもしれない。我々はみなそれぞれに、帽子をとって中に入り、このツアーの無事を祈った。
今日はひたすら前進。
教会を後にした我々は、2つめの川 (これも水位が低く難なく突破) を渡り、ひたすら丘状の地形をロライマへ向けて歩き続ける。
はじめは全員一緒に歩いているものの、ペースの遅い女性陣は次第に遅れ、男の間でも差がついて、だんだんと点々バラバラとなっていく。これでいいの!? 一緒にいなくて大丈夫なの? とも思ったが、7人いるガイド・ポーターの人たちがお互いに無線で連絡を取っており、それぞれの集団に分担して一緒に行動するようになっているようだ。
昨日に続いて天気は良い。・・・というかほぼ快晴に近い。9月は雨期なはずなのでこれはすごいかも。しかしその分日差しは厳しい。SPF50の日焼け止めと米軍御用達の3Mの虫除けを塗りたくった上から、汗がだらだらと流れていく。幸いなのは買ってきたNorth Faceの登山用ウェア。汗が出たそばからそれをウェアの外に放出し、ものすごい勢いで乾くため、汗だくなはずなのに、まったくそんな感じがしない。むしろやや涼しげだ。
Cheminと弟のRichardと一緒に歩く。お互い英語やスペイン語を、ほとんど単語単位でしか話せないが、Cheminは僕が景色をさして言った「amazing」という言葉が気に入った様子だ。僕は代わりに、スペイン語の「fine」である「bien」ぐらいしか分からないので、「Estoy bien」を繰り返す。
休憩を適宜取りながら、ふと目の前の光景を眺める。言葉があまり出てこない・・・というより、言葉が・・・ない。
ランチ〜!
ランチはちょうど正午頃、小川のある近くの大きな木の下で。この木も「お決まりのランチの場所」として決まっているのだろうか。小川があるとランチの時の飲み物(粉末のオレンジジュース)も作れるし、ということで食事はいつも川の近く。キャンプも近くに川がある所に設置されているし。なるほど。
まだ町から持ってきたパンがあるようなので、今日もチーズ・ハムバーガーとオレンジジュースをおいしくいただく。ポーターさんに感謝。
(寝転んでふと空の雲を眺める・・・。空と雲。それだけ。)
午後:いよいよ絶壁が迫る。
昼食後軽くまどろんでから出発。午後になり、いよいよもってしてロライマの絶壁が近づいてくる。あまりの光景に言葉がでない。周りで聞こえるのは、風、鳥、虫。そしてiPodを聞きながら歩くTulioが絶叫して歌う歌だけだw
いよいよ、、、だ。本当に「ついにここまでやってきた」感が溢れてくる。Cheminも再び静かに「amazing...」 構想開始から9ヶ月。写真やTVの中の映像の中の一風景でしかなかったロライマ山が、ついに目の前に。そして僕の視界を覆おうとしている。・・・ちょっと泣きそうだ。
なぜか日本語・・・。
14:00 今日のキャンプ到着。
意外にも午後2時ごろ、明日の絶壁登頂を控えてのベースキャンプに到着。まあ7時間かかってるんだけど、実は結構休憩したり、昼飯は1時間かけているので、7時間あるいているわけではない。しかしこのキャンプ、本当にロライマの絶壁の目の前だ・・・。
さっそくテントをポーターのWilsonが作ってくれる。これが「ツアー」である証!? ありがとうございます、作ってくれて。まあ料金に含まれてはいるといっても。
14:00に到着して今日はもう夕食食べて寝るだけなので、暇と言えば暇なのだが、さすがに7時間も歩いていると体のクールダウン&クリーニングがしたくなってくる。ちょうどキャンプ近くにまた小川があるので、そこに行き洗濯、シャワー兼のスイミング。
我々の他にも同じ日程で動いている他のツアー客(ドイツ人、フランス人、ブラジル人・・・いろいろだ)がおり、みんなが「水浴びてぇぇ〜!」とやってくるので、小川は大にぎわい。トランクスか水着姿で、我々のツアーの誰かが持ってきたウイスキーとベネズエラ地元のお酒「コクイ」(40度) で、飲みながらみんなで騒ぐ。今日はもう食って寝るだけだし、こりゃ気楽! internationalな面々で忘れられない楽しいひと時となった。
まったりとロライマと雲の動画を撮影
すっきりしたところで、夕食の6時までまったりタイム。崖の写真を取りまくる。FullHD(1080p)での動画撮影ができるCanon PowerShot SX1ISとフレキシブルな三脚ゴリラポッドが実力を発揮し始める。
(以下、絶壁と、そこを流れる雲をぼけーっと鑑賞する動画です)
ロライマを背に日が沈んでいく。みんな思い思いに夕日を眺めていた。
暗くなりライトをつけて夕食はパスタ。ペンネ大盛。やはり徹底的にカロリーと炭水化物補給の模様だ。暗くなるとコウモリが飛び回っている。むこうの方が超音波でぶつからないように飛んでいるのだから、人間はなにもしなくていいのだけれど、目の前まで飛んでくるのが面白い。
夕食後は、いよいよ明日の登頂を前に、ツアーの仲間と地元酒コクイを飲んで盛り上がる。夜空の満点の星を眺めながら、「コクイ〜!」と口々に叫んでは、酒をまわし飲み。やはり一緒に酒を飲むと、言葉は通じなくても仲良くなれる。そんなもんらしい。
相変わらず星空は文句のつけようが無い。ここはどこかのプラネタリウムじゃないのか?「コクイ〜!」「コクイぃ〜!」と口々に叫んで盛り上がっていた我々も、いつの間にかまたその夜空に見とれていた。
日記を書いてテントで9時頃就寝。いよいよ目の前にせまった絶壁に備える。
(いよいよ頂上登頂の3日目につづく)
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