ついにロライマ山へ向けて出発だ! (トレッキング1日目)(ギアナ高地旅4日目)

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また例によって朝5時頃、今朝は鳩と鶏のコケコッコーで起きる。今日はいよいよこのギアナ高地旅行のメインテーマである、テーブルマウンテン、ロライマ山へのトレッキング開始だ。朝からどことなく胸が高鳴る。

Modern building: "Gran Sabana Deli" in Santa Elena - 1 Santa Elena in the morning

昨晩行われたMystic toursでの説明会で、いくつか買う必要があるものが出てきたので、朝10時のツアー出発まで街を散策。Mystic tourでもらった「町内地図」を見ながら人口一万ほどの街を歩く。一軒だけやたらモダンな店内の「Gran Sabana Deli」 でパンを買って朝食。両替商に行って、またレート1USD = 5.2Bs.Fで両替。その他ペットボトルの水、トイレットペーパー、飴を商店で購入し、最後の準備。

(この記事には大量の画像が含まれます。ご注意ください)


ギアナ高地とロライマトレッキングツアーについて
さて、ここで少し真面目にギアナ高地とロライマ山についての知識を。適宜読み飛ばしてください(笑)

ギアナ高地は、南アメリカの北部、オリノコ川・アマゾン川・ネグロ川の3つの川に囲まれた地域にある「高地帯」。(Wikipedia) 国としては、コロンビア、ベネズエラ、ガイアナ、スリナム、フランス領ギアナ、ブラジルの6ヶ国と地域にまたがる。シャーロック・ホームズの作者として有名なサー・アーサー・コナン・ドイルが1812年に自身で登頂した体験を元に書いた "The Lost World" (失われた世界) の舞台となり、これをきっかけに世界に知られるようになったと言われている。「ギアナ高地」としての総面積は日本の1.5倍にあたる広さだとか。

ギアナ高地には、"Tepuy" (テプイ) と言われる、「周りは断崖絶壁なんだけど頂上はテーブルのように平ら」という、英語でテーブル・マウンテンとして有名な山が100以上もある。(これらは「カナイマ国立公園」として政府から保護されている) 今回割り切って行かないことにした世界最大落差978mの滝エンジェルフォールは、このテプイの一つ、アウヤン・テプイ から流れ落ちる滝。一方、今回僕が登ろうとしているのは、「Mount」という冠が着く数少ないテプイである、「Mt.Roraima」(ロライマ山)。ベネズエラ、ブラジル、ガイアナの3国にまたがり、頂上の面積は東京ドーム6000個分ある。

ギアナ高地の地質は、今から約20億年前のものといわれている。今からおよそ2億5000年前に大陸分裂が始まり、しだいに世界は今のような大陸の並び方に変化していったが、その時このギアナ高地は大陸分裂の「回転軸」の位置にあったため、そのままの位置でとどまり、今に至るというのだ。外界との隔たりとなっている断崖絶壁は、ロライマ山では約1000mもあり、従って上と下ではほとんど生物の行き来がなく、テプイ頂上での生態系は外界からの影響を受けることなく、独自に進化を遂げた。確認されているだけで4000種の植物があって、そのうち75%は、ギアナ高地でしか見られない種らしい。

こんな、とんでもない場所であるギアナ高地。日本の友人とこのことについて話すと、どうやら僕ら同年代がギアナ高地を知るきっかけになった一つには、久米宏のニュースステーションで1998年に放送された「ギアナ高地特集」、もう一つは、、、ドラゴンクエスト3のようだ(笑)。一つ目のニュースステーションの特集は実は僕はあまりよく覚えていないのだが、たしかに見た記憶はある。そしてドラクエ3。主人公はネクロゴンドの洞窟を越えて悪のボスである「バラモス」を倒しにいくのだが、その先には「ギアガの大穴」という穴があり、この穴に飛び降りてもうひとつの世界でありドラクエ最初の世界「アレフガルド」へ向かう。「ネクロゴンド」「ギアガの大穴」・・・これらの名前が、この記事の上の方に書いてある名前と似ているのは・・・偶然ではないようだ。



5泊6日トレッキングツアーの行程

・・・さて、前置きが長いが、今回のサンタ・エレナ発ロライマ山への5泊6日トレッキングツアー、その行程をおおまかに書くと以下のようになる。

  • 1日目: 10AMごろサンタ・エレナを車で出発。昼過ぎに先住民の村から徒歩で移動開始。夕方前にRio Tek(テク川)沿いのキャンプ(標高1100m)に到着し宿泊。(キャンプ1泊)
  • 2日目: 7:30AMごろキャンプ出発、7時間かけて歩き、14:00頃ベースキャンプ (標高1800m) 到着し、休息、宿泊。(キャンプ2泊)
  • 3日目: 7:30AMごろキャンプ出発。13:00ごろまでかけロライマ山山頂 (標高2800m) へ登頂。その後1時間ほど歩き岩陰の 通称"hotel"へ行く。(頂上hotel泊)
  • 4日目: 朝から夕方まで頂上を散策。3国の国境点を目指すコース、やや近場を散策するコースなど、ツアー参加者が選択。(頂上hotel泊)
  • 5日目: 7AMごろhotelを出発。2日分を一気に下る。昼食時までにベースキャンプまで降りる。昼食後さらに1日目のテク川沿いのキャンプまで下る。(キャンプ1泊)
  • 6日目: 7:30AMテク川のキャンプを出発。昼頃先住民の村へ戻る。昼食後は車でグラン・サバナのJespaの滝などを見て回る。夕方サンタ・エレナに着き解散。

よく考えると、実はテントで寝るのは人生初めてかもしれない。登山系のアクティビティは全くと行っていいほど素人な自分だが、入念に準備(これはまた別の日に)したし大丈夫だろう! ってことで、いざ出発!




10AM サンタ・エレナを車で出発

Mystic toursでツアーに申し込んだ特典として、「2時間無料でインターネット」が入っていたので、ここは遠慮なくオフィスにあるPCを使わせてもらう。Twitterに数日ぶりに生存情報をつぶやく。




Loading backpacks on to cars... - 2 Ready to go
出発の10時が近づくにつれ、昨日あったベネズエラ人のメンバーが集まってきた。結構みんな家族 (奥さんや子供) がいる。奥さん子供はサンタ・エレナにおいて、男だけでみんな参加するようだ。バックパックにレンタルの寝袋とマットを装着する。それを車の上に積んでもらい、僕は車に乗る。車はTOYOTAランクルとLand Rover。やはりこういう車が必要なようだ。

よくみると車は、例のBackpacker toursのものだ。そして・・・僕をプエルト・オルダスからサンタ・エレナへ乗せてくれたガイドのKendalも荷物の搭載を手伝っている。どうやらサンタ・エレナのツアー会社はお互いにお互いを知っていそうだし、参加人数によって車をお互いに融通したり、いろいろ一緒にやっているようだ。(よく考えれば当たり前か)

10時に予定通りサンタ・エレナを出発。隣町の(Kendalも住んでいる) San Franciscoの町でさらにポーターさんの荷物などを搭載する。さぁそして、いざ徒歩を開始する先住民の村へ!

車は舗装道路からはずれ、オフロードを疾走する。


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ちょっと待って、この緑の草原の光景は・・・Windows XPの背景にこんなのがあった気が・・・と思ってしまったのは、今朝数日ぶりにPCに触れた影響か?


Car ride to the trekking start point - 10
車窓からは遥か向こうにロライマ山が。


トレッキングを始める村「Paraitepuy」へ到着

車で1時間半ほどだろうか。先住民の人が暮らすParaitepuyの村にやってきた。電気もここまできているし、学校もあって、子供たちが元気に走りまわっていた。

"Paraitepuy de Roraima" (A small village) - 1
先住民の村 Paraitepuy (パライテプイ) に到着。

"Paraitepuy de Roraima" (A small village) - 2
ここまで電気がきているようだ。

"Paraitepuy de Roraima" (A small village) - 4
すでに今日同時に出発する他のツアー会社からの参加者たち、それから(これは後で知ったのだが)今日下山してきた人で、は結構な人で賑わっていた。


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My backpack with schlaf and mat
さぁ、ついにこの荷物を背負う時が来た。日本から持ってきた荷物はバックパック込みで10kgほどなので、12,3kgといったところか。


Porters will carry unbelievably heavy stuff!! - 2
ちなみに、我々のツアーを支えてくれるポーターの人たちの荷物を Jose が背負ってみた。この荷物・・・とてつもなく重い。軽く手で持とうと思ったけれど、全然持ち上がらず。まったくの想像でしか無いけれど、20-30kgあるのでは?


さぁいよいよ出発!
車から荷物をおろし、めいめいに準備をする。さぁそして12:50、いよいよ出発だ!

Okay-! Let's GOOOOOO! - 2
出発を記念してのロライマをバックにした1枚。



Started toward Mt.Roraima - 1
荷物の作り方は結構みんな思い思いにやっているという感じ。

Started toward Mt.Roraima - 2
遥か彼方に目的地を望み、歩く。実はこのあたり、平地だ。

Started toward Mt.Roraima - 4

Started toward Mt.Roraima - 6
小川を渡る。この小川はまだ「膝まで使って・・・」とブログにあるような小川ではないようだ。


結構すぐにランチタイム (笑)

歩き始めて30〜40分したころ、英語を話すポーターのサリームが「We need to stop here for lunch.」とのこと。

ええ?あれもうランチ?さっき歩き始めたばっかりだけど・・・。と思ったが、後からよく考えるとランチは「時間」ではなく「場所」(つまり小川が近くにある場所)に依存するということだ。サリームは小川から水を汲み、ジュースの粉末を入れてオレンジジュースを作ってくれた。

Lunch time (! already?) - 1

同じようにチーフガイドのホセとカルミンは、持参していたパン(!そんなもの持ってきたのか! と素人の僕は驚いた) にチーズ・ハムを入れて、ハンバーガーを作ってくれた。

Lunch time (! already?) - 2

まったくアウトドア系に素人な僕は、ブログで事前に知ってはいたものの、いざ目の前でこんな調理(実はこの後もっと本格的になっていくのだが)をして食事を出してもらうと、おいしい+ありがたさで、かなり内心感動してしまった。

5泊6日って3x5日としても15食もあるのに、毎回いろいろ食事が出てくるのかなぁ!? と思うと、ポーターの人たちのありがたみが深く感じられるのだった。

Lunch time (! already?) - 3Lunch time (! already?) - 4
ハンバーガーにオレンジジュース。おいしい・・・


キャンプへ向けてどんどんウォーク

昼食後は、今日のキャンプへ向けて、比較的なだらかな土地を歩いて行く。多分初日だからコースもやや難易度が低く余裕をもって作られているのだろうか。比較的イージーだ。


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Oh, Roraima... - 1
いやぁ〜 空が青い。

Oh, Roraima... - 2
拡大すると遠くの道を歩く人が見えます。

Going across the river, on the small bridge
時々木々が茂っているエリアに到着すると、だいたいそこには川が流れている。水あるところに命は育つ。そんな単純な自然のルールを改めて学ぶ。

What a nice weather with Mr.Roraima! - 3
どうよこの遠近感。

What a nice weather with Mr.Roraima! - 5
雲が時よりあるものの、この日は多分「ものすごく」天気が良い日だったと思う。


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What the hell!?!?!?
そして・・・!?!?なんでこんなところを自転車で!?!?
どうやら地元の住民の人が、この先のキャンプまで荷物を運搬しているらしい。
マウンテンバイクではなく、BMX?みたいなタイプだった。
それにしてもいきなり想像だにしないものが後ろから現れると、非常に驚く。


キャンプ到着!

多分17:00ごろ、無事我々は(結構バラバラになりながらも)初日のキャンプにたどり着いた。テントをポーターが作ってくれているうちに、あっという間に日が暮れてしまったので、真っ暗になる。近くには川があり、水筒+ペットボトル用に水を汲みにいったり、調理用の水の調達や、さらには洗濯、歯磨きなど重宝する。

Dinneeeer! - 1
チキンカレーのような感じの夕食!

Dinneeeer! - 2
みんなで各自ヘッドライトをつけ、その明かりで照らしながら夕食を食べる。キャンプには一応建物、テーブルなどはあり、夕食はそのテーブルで食べる事ができた。(寝るのはテント)

地元の言葉で「プリプリ」と呼ばれる蚊がかなりこのあたりにはいるのだが、USから通信販売で買ってきた、米軍も使用していると言われる3Mのクリームは効くようだ。塗ると確かに全然プリプリは寄ってこない。

ちなみに・・・当たり前のようにヘッドライト以外の電気が全くない訳で、本当に真っ暗 = 夜空が凄い!日が落ちあたりが闇に包まれると、空には本当に「天の川全部見えるじゃないか!」という感じの星空が広がった。ちょうど夏の星座サソリ座が、教科書かプラネタリウムかなんかのように目の前に広がる。逆方向の例えで言うと、「まるで今僕はプラネタリウムにいるんじゃないか?」「そこに天井あるでしょ?」と思わんばかりの星空。

夕食で結構満腹になりながら、僕たちは、誰かが持ってきたウイスキーを飲みながら、みんな黙って星空を見つめていた。

(2日目へつづく)

★この日のすべての写真はFlickr上のコチラのページ、高画質のHD動画はFacebook上で!

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