ストーリーはというと、1920年代のロサンゼルスを舞台に、とある日一人息子が失踪してしまい途方に暮れるクリスティン (アンジェリーナ・ジョリー) が、ひたすら息子との再会を信じて行動し続けるという物。腐敗したLAPDは、「息子をイリノイで発見した」と行って、LAの列車の駅で「母と子の感動的な再会」を演出しようとしますが、なんとクリスティンがそこで見たのは、似てるけど「違う子」。彼女の「息子じゃない」という訴えを一切耳を貸さないLAPDは、「一件落着。むしろ母親のほうが数ヶ月ぶりの再開に動転して、成長した息子がよく分からないのです」と言う始末。母親としては、当然自分の息子と違うことぐらい分かるわけで、そこから彼女の息子捜し第二章が始まります。
アンジェリーナ・ジョリーは、Mr.&Mrs. Smithを見たときに、「単に唇アピールの美人女優って訳でしょ」としか思えなかったのですが、この作品での演技はすごい! 多分女性、母親の人が見たらさらに共感できるでしょう。アカデミーの主演女優賞候補になっているのは納得です。
一点ちょっと気になった点と言えば、当時の腐敗したLAPDの描き方が、かなり「単なる悪の組織」的だったこと。中には「事件は現場でおきてんだよ!」的な熱い刑事も出てくるわけなんですが、全体的な組織としては、かなり救いようがないレベルに腐っているが故に、単なる「敵」という感じで、もう少しそこの描写に厚みがあればよかったかなぁとも思います。
恐い映画で、暖かい話でもないわけですが、「これぞ映画!」という映画。BDとかで出て買いたいか?と言われると「何回も見たいから買いたい」というよりは、「これはコレクションとして是非持っておくべきだから買いたい」と答えるような、そんな映画でした。



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