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SlingBoxレビューその2: リモートからのTV視聴

前回の1回目に引き続き、SlingBoxレビューその2ということで、Windows上でTVを見るためのソフトウェアであるSlingPlayerと、それを使ったリモートからのネットワーク越しのTV視聴について。


SlingPlayer概要
SlingPlayerは、SlingboxからのTV映像を再生し、また同時にSlingboxのチャンネル切り替えやSlingbox経由で接続されたDVRなどの制御もできるソフトウェアです。SlingPlayer自体は、SlingMedia社より単体でもダウンロードできます。Windows版しかありません。いろいろなところのドキュメントから見るに内部的にはWindowsMediaのコンポーネントを使っています。

画面はこのような感じです。Slingbox内TVチューナーのチャンネルを変える「リモコン」やDVRの制御のためのウィンドウは「サブウィンドウ」のようになっています。ちょっとこの辺のデザインはアメリカ的。上のスクリーンショットの状態で一番リモコンは小さくなっています。このサブウィンドウを表示させずとも、メインのウィンドウにせめて「チャンネル上下」のボタンだけあれば、もっとスマートにいけそうなんだけど・・・。この辺はアメリカ的なソフトの作りと言えるかも。

Slingboxに接続するには、あらかじめSlingboxを「接続先」として登録しておいて(複数登録できる)、それを選択するのみです。SlingPlayerは接続先SlingPlayerのFinderIDをクエリーにしてslingmediaに問い合わせを行います。現在そのSlingboxがどのIPアドレスの何番のポートであるかが、多分Slingmediaから送られてくるのでしょう。SlingPlayerはそこへ接続するものと思われます。


QOS関係の設定項目
一番の注目箇所は、ストリーミングのQOSをどのように設定するか、というところだと思います。以下のような設定ウィンドウが開きます。

大雑把に分けて、SlingPlayer←→SlingBox間での自動的なQOS制御をしてくれる「SlingStream」使用のモード、それをせずに手動でエンコーダーを設定するモードの2つのモードからどちらかを選ぶことができます。

 SlingStreamは、SlingMedia社のPatent-pendingな技術のようです。察するに、SlingboxとSlingPlayer間で、ストリーミング中にend-to-endで実効帯域やdelay、jitterなどを測定し、それに応じてどんどんSlingbox側のWindowsMedia エンコーダーのエンコーディング設定(帯域)を変えてくれたりするようです。SlingStreamモードの中でも、ユーザは、映像の動きの激しさ加減に応じてLow Action、Medium Action、High Actionの3つを選択できます。逆に言うとユーザーが選択するのはこの3つのうちのどれかだけです。例えばLow Actionに設定すると、動きがあまり激しくない映像・・・従って画像の空間解像度は高められるがFPSは少し省き気味・・・向けの設定にできます。High Actionはその逆。

 一方、手動モードにすると、エンコードする映像の帯域(kbps)を最大1.4Mbpsまで、またFPS値やI-frameインターバルなどを事細かに設定できます。手動モードにした場合は、SlingStream機能は働きませんので、TVを見ている途中にネットワーク状況が悪くなって実効帯域がひどくなってしまっても、自分で手動で調整するしかありません。


というわけでリモートからの視聴
というわけで、リモートから視聴してみました。Slingboxを置いている環境は、

・DSLで上りは400kbps前後。よってどう頑張ってもこれ以上の映像は見れない。
・アナログケーブルTV。画質は元々あまり良くない。

という環境でした。以下に感想をちらほらと。

・SlingStreamモードは確かに結構良い感じ。その場でavailableな帯域に併せてエンコーダーを調節してくれるので、現在の実効帯域を最大限に使うことができます。

・SlingStreamモードではLow Actionにしても、かなりFPS値は高くスムーズ。逆にいうと、空間的解像度は想像より低め。もうちょっと高くして映像の鮮明さを出してくれてもいいのではないか?と思うぐらい。例えば僕は、FPS=10ぐらいにしても、ある程度各フレームの映像を綺麗に見たい派。SlingStreamはどちらかというと、「あくまでスムーズにスムーズに再生」という方向性な気がします。

・再生ソフトとチャンネル切り替えソフトが一体化しているのは、実は利点があります。一体化していない独自システム(つまり映像再生はWindowsMediaプレーヤー、チャンネル切り替えは独自ソフト)の場合、チャンネルをリモコンから切り替えても、切り替えが実際に再生されるのは5~10秒後になります。これはWindowsMediaのエンコーダ内、ネットワーク上、WindwsMediaプレーヤー上でそれぞれdelayがあるからです。SlingPlayer + Slingboxの場合はそのところがうまく考えてあって、SlingPlayer側でチャンネルをユーザーが切り替えると、SlingPlayerやSlingbox内の全部の映像バッファをクリアしてくれるようです。そうすることで、ユーザーがチャンネルを切り替えた → 実際にチャンネルが切り替わった様子が再生された の間のdelayを大幅に短くすることができます。実際、試した環境では「瞬時」と言っていいぐらいでした。またSlingPlayer自体で、「Control mode」というのをON/OFFすることができ、これはチャンネルを激しく切り替える(zapping)するときの為に、わざとバッファしないでくれるモードのようです。この辺は結構考えてあるなという感じです。

・独自のシステムだと、「WM9エンコーダー動かしてるPC大丈夫かなぁ。止まっちゃわないかなぁ」などと、(なぜか僕のは時々止まるので)ちょっと心配になりながらTVを見ていたりしますが、Slingboxなら結構その点信頼できそうです。(これはかなり主観的か)

・閲覧時の操作の簡単さという意味では、SlingPlayerを起動して、アイコンを選んで特定のSlingboxに接続して、あとはリモコンでチャンネルを変えたり、表示を最大化したりするだけ・・・となれば、かなり簡単な部類です。geekじゃない普通のユーザに対しても比較的やさしいソリューションでしょう。

・総合的に見ると、やっぱりちょっとSlingStreamの最適化の方向性にちょっと疑問が残る物の、全体的には満足できるものだと思います。Playerだけの評価じゃなくなっちゃいますが、やっぱりこれが「オール・イン・ワン」なソリューションとして$249ならば、1からTVサーバー(ただし録画は無しね)を組むことを考えると、かなり魅力的と言えるのではないでしょうか?

こんなところかな。

Posted by onigawara at 2005年8月27日 09:56 | コメント (0) | トラックバック (0)

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